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スイスフラン198円88銭、円安進行で200円に接近
概要:スイスフラン円は8月21日午前に198円88銭前後まで上昇し、円が主要通貨に対して広く下落するなか200円へ近づいた。

8月21日午前の外国為替市場で、スイスフラン円は1フラン=198円88銭前後まで上昇した。午前10時30分時点で前日午後5時から45銭のフラン高・円安となり、心理的な節目である200円へ再び近づいた。
同じ時間帯にはドル円が159円台、ユーロ円が185円台後半まで上昇していた。フランだけが買われた相場ではなく、米金利上昇と原油高を背景に円が主要通貨に対して広く下落したことが、フラン円を押し上げた。
午前10時30分に198円88銭
21日のスイスフラン円は午前10時30分時点で198円88銭前後。前日午後5時の198円43銭前後から45銭上昇した。
ドル円は午前10時に159円08~10銭、ユーロ円は185円87~88銭で取引されていた。ドル、ユーロ、スイスフランのいずれに対しても円安が進み、クロス円全体が持ち上がる展開となった。
スイスフラン円は、ドル円とドル・スイスフランの二つの相場から構成される。同時間帯のレートを使って概算すると、ドル・スイスフランは1ドル=0.80フラン付近となる。円がドルに対して下落する一方、フランがドルに対して高い水準を維持したことで、フラン円は200円近くまで押し上げられた。
米金利上昇が円売りを広げる
20日の米10年債利回りは4.7%付近まで上昇した。米国の長期金利が上がると、日米金利差を意識したドル買い・円売りが入りやすい。ドル円はニューヨーク市場で159円18銭まで上昇し、東京市場でも159円台前半を維持した。
円売りがドル円からユーロ円、ポンド円、豪ドル円へ広がると、スイスフラン円にも上昇圧力がかかる。21日朝の通貨強弱では円が主要通貨の中で最も弱く、個別通貨の材料よりも円全体の弱さが目立った。
中東不安と原油高も円の重荷
中東情勢を巡る不透明感から、20日のWTI原油先物は1バレル=86ドル台へ上昇した。米国市場ではインフレ圧力への警戒から長期金利が上がり、有事のドル買いも強まった。
日本はエネルギー輸入への依存度が高く、原油高は輸入代金の増加を通じて円売り要因になりやすい。中東情勢が不安定になる局面では、スイスフランにも安全資産としての需要が入りやすい。今回はフランが対ドルで大きく崩れなかったため、円との組み合わせで上昇が鮮明になった。
CPI発表後も円は戻らず
21日朝に発表された日本の7月消費者物価指数は、生鮮食品を除く総合が前年同月比1.8%上昇し、6月の1.6%から伸びが拡大した。物価指標は日銀の追加利上げ観測を支える内容だったが、為替市場の反応は限られた。
円はCPI発表後も主要通貨に対して戻りが鈍く、スイスフラン円は198円台後半を維持した。日銀の利上げ期待よりも、米金利上昇と原油高による円売りが強く作用した形だ。
1フラン=200円までの距離は、午前10時30分時点で1円12銭となった。ドル円が160円へ近づき、ドル・スイスフランが0.80付近を維持すれば、フラン円も200円を試しやすい組み合わせになる。市場の焦点は米金利、原油、中東情勢が現在の通貨バランスを維持するかへ移っている。
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