IGに2つの動き 日本でオプション再開、英本社は住所変更
IG証券が2026年8月18日、個人口座のバニラ・オプション新規取引を約3カ月ぶりに再開しました。停止の理由だった保証金計算方式の見直しが完了。一方、英国のIG Groupは本店所在地を変更しており、グループと日本法人の最新動向を整理します。
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概要:FCAやCySECなど複数のライセンスを持つ一方、日本居住者へのサービス方針や契約法人には注意が必要です。スプレッド、出金条件、規制状況、そして出金拒否・利益取消を訴える利用者事例をもとに、equitiの安全性を検証します。

「FCAやCySECのライセンスがあるなら、安心して使えるのでは?」
equitiについて調べると、英国FCA、キプロスCySEC、セーシェルFSAなど、複数の金融規制当局の名前が出てきます。
実際、equitiグループは複数の国・地域で規制を受ける法人を抱えており、ライセンスの存在そのものが疑わしい業者ではありません。
ただ、ここには見落としやすい落とし穴があります。「equitiグループがFCAやCySECのライセンスを持っている」ことと、「自分が開設する口座がFCAやCySECの規制下にある」ことは、必ずしも同じではないという点です。
WikiFXには、出金拒否、利益取消、口座残高の控除などを訴える利用者からの投稿も複数寄せられています。
equitiを利用する前に、何を確認しておくべきでしょうか。

取引サービスの選び方を誤ると、思わぬトラブルにつながる可能性があります。
WikiFXでは、各業者のライセンス情報、規制状況、利用者の口コミ評価を網羅し、FX業者の信頼性を見極めるための判断材料を比較・確認できます。
▶ equitiのライセンス情報・口コミ評価の詳細はこちら
公開情報から確認できるequitiの基本情報を整理します。
今回の記事で主に扱うのは、セーシェル版公式サイト equiti.com/sc-en/ を運営するEquiti Brokerage (Seychelles) Limitedです。
equitiはグループ内に複数の法人を抱えているため、別地域の法人が保有するライセンスやサービス条件と混同しないよう注意したいところです。

登録会社名:Equiti Brokerage (Seychelles) Limited
登録住所:First Floor, Marina House, Eden Island, Republic of Seychelles
ライセンス番号:SD064
会社名: Equiti Securities Currencies Brokers LLC
会社登録番号: 1642447
登録住所: P.O. Box 117814, Parcel ID 367-1014 (Lamborghini Building), Floor 2, Office 202, Dubai, UAE
Category 1 ライセンス番号: 20200000026
Category 5 ライセンス番号: 20200000352
会社名: Equiti Group Ltd Jordan
会社コード: 10282
会社シンボル: BR096
登録住所: 不明
会社名: Equiti Global Markets Ltd
ライセンス番号: 415/22
登録住所: Spyrou Kyprianou 82, EUROHOUSE Building, Office 11, Potamos Germasogeias, 4042, Limassol, Cyprus
会社名: Equiti AM CJSC
ライセンス番号: ՆԸ0011(0011)
登録住所: 0019, V. Sargsyan 26/1, Rooms No.606–609, Yerevan
TPIN: 02609576
会社名: Equiti Capital UK Ltd
FCA登録番号: 528328
登録住所: 69 Wilson Street, London, EC2A 2BB, United Kingdom
※対象顧客は主にプロ顧客・機関投資家であり、一般の個人顧客向けではありません。
会社名: EGM Securities Limited
取引ブランド: FXPesa
登録住所: P.O. Box 14747 – 00800, Westlands, Nairobi
ライセンス番号: 107
※EGM Securities LimitedはEquitiブランドそのものではなく、Equiti Group傘下でFXPesaブランドを運営するケニア法人と整理するのが正確です。

equitiでは、銀行振込、カード、電子ウォレット、地域別のローカル決済など複数の入出金方法が用意されています。
銀行振込の場合、公式サイトでは処理時間を1~5日と案内しています。手数料は以下の通りです。
なかでも注意したいのが、公式サイトに記載された例外条件です。equitiは通常、暗号資産による出金を無料としている一方、取引活動が少ない、休眠状態にある、取引実績が乏しい、あるいは不審・不規則な取引活動があると判断された口座には、0.5~1%の出金手数料が課される場合があると説明しています。
後述する利用者トラブルの中には、「異常取引」や「abusive trading」を理由に資金の扱いをめぐって争いになったという申告も見られます。
そのため、入金前に最低入金額だけを確認するのではなく、出金手数料、取引規約、禁止取引、スワップフリー条件、そして利益取消や口座制限が行われる条件まで目を通しておきたいところです。
まず、日本の利用者が注意したいのが、Equitiのセーシェル版公式サイトの対象地域です。
同サイトを運営するEquiti Brokerage (Seychelles) Limitedは、セーシェル金融サービス庁(FSA)のSecurities Dealerライセンス「SD064」を保有しています。
しかし、公式サイトでは、掲載情報について日本を含む一部地域の居住者への配布・利用を意図したものではないと明記されています。

つまり、少なくとも今回確認した equiti.com/sc-en/ は、日本居住者を対象としたサービスとして案内されているサイトではありません。
equitiを調べると、特に目立つのが英国FCAのライセンスです。
FCAは世界的にも知名度の高い金融規制当局であるため、「FCA規制のequiti」と聞けば安心感を持つ人もいるでしょう。
Equiti Capital UK LimitedのFCAライセンス自体は本物です。FCA公式登録簿では、同社がFRN「528328」の認可法人として確認できます。
ただし、ここで重要なのは誰を対象にサービスを提供している法人なのかという点です。
Equiti Capital UK Limitedの公式サイトでは、Professional Clients(プロ顧客およびEligible Counterparty Clients(適格取引相手)向けと明記されています。
つまり、このFCAライセンスが「FX・CFD業務に使えない」ということではありません。むしろ英国法人はFXを含む金融商品のサービスを提供しています。
問題は、一般の個人投資家がセーシェル版equitiで開設する口座に、この英国FCAライセンスがそのまま適用されるわけではないことです。
「FCA規制だから安全」とブランド名だけで判断せず、口座開設時の契約法人を確認することが重要です。

Equitiを調べる際、特に分かりにくいのがグループ内のライセンス構造です。
例えば、キプロス証券取引委員会(CySEC)の公式登録簿には、Equiti Global Markets Ltdがライセンス番号「415/22」の投資会社として登録されています。
しかし、CySECが同法人について承認しているドメインは、equiti-capital.com/cy-en/です。CySECのApproved Domainsにも、Equiti Global Markets Ltdとこのドメインの組み合わせが掲載されています。
一方、今回確認している equiti.com/sc-en/ の運営主体はEquiti Brokerage (Seychelles) Limitedであり、適用されているのはセーシェルFSAのライセンス「SD064」です。
したがって、「EquitiグループがCySECライセンスを持っている」=「equiti.com/sc-en/」で口座を開設すればCySEC 415/22の規制・保護を受けられる」とは限りません。
ここで、「FCAやCySECではなくセーシェルFSAなら危険なのか」という疑問も出てきます。
セーシェルFSAは正式な金融規制当局であり、Equiti Brokerage (Seychelles) LimitedのライセンスSD064も実在します。
ただし、こうしたオフショア型の金融規制機関は、業者がライセンスを取得する際の参入障壁が低く、制度的な監督も緩やかで、利用者が自らの権利を守るのが難しいという指摘があります。過去の紛争事例を見ても、オフショア規制機関の一部には海外投資家の権利保護を軽視する傾向があったとされています。
日本の個人投資家という視点で見た場合、FCAやCySECの規制法人と同水準の保護制度がそのまま適用されるわけではない点は押さえておきたいところです。
海外業者との紛争が発生した場合、利用者は基本的に、実際に契約した法人とその法人を監督する管轄の制度に基づいて対応することになります。
「equitiグループ全体ではFCAやCySECライセンスも保有している」という説明だけを見るのではなく、自分の口座を管理するセーシェル法人にどのような顧客保護・苦情処理・紛争解決の仕組みが用意されているのかを確認しておいた方がよいでしょう。
WikiFXは英国でEquitiの登録情報に記載された住所を現地調査しています。
2026年1月15日の調査では、公開情報に記載されていた「1st Floor, 11 Ironmonger Lane, London EC2V 8EY」を訪問しましたが、建物外部ではEquitiの看板や関連情報を確認できず、調査結果は「物理的な拠点は見つかりませんでした」とされています。

▶英国でのEquiti現地調査を見る:こちらをクリック
もっとも、この結果だけをもって「Equitiグループに実体がない」と判断するのは早計です。
WikiFXによる別の現地調査では、キプロスやセーシェルのEquitiについてオフィスが確認されています。
▶キプロスでのEquiti現地調査を見る:こちらをクリック
▶セイシェルでのEquiti現地調査を見る:こちらをクリック
もう一つ注意したいのが、利用者から寄せられているトラブル報告です。
WikiFXにはEquitiに関する20件以上のトラブル報告があり、出金拒否、利益の取消、口座残高の控除、口座凍結、取引価格への疑義などが繰り返し訴えられています。
なかでも目立つのが、「取引規約への違反」や「不適切・濫用的な取引」を理由として、利益や口座資金を取り消されたとするケースです。
入金そのものをめぐるトラブル報告も見られます。2026年7月には、エジプトの利用者から「口座に入金したが、現在口座内に資金が見当たらない」との投稿が寄せられています。詳しい経緯までは説明されていませんが、入金後に資金が反映されない状態だったとされています。
同年6月には、香港の利用者からも同様の申告がありました。仮想通貨取引所経由で500ドルと800ドルを2回に分けて入金したものの、長期間経っても元本が口座に反映されないとしています。取引口座番号を示したうえで、なぜ入金した資金が届かないのかと疑問を呈しています。

複数の投稿では、利用者がEquitiで元本と利益の双方を口座から控除され、出金を拒否されたと訴えています。
別の利用者も、低スプレッドやスワップフリーなどの条件を確認して口座を開設したものの、利益が発生した後に「規約違反」を理由として利益を取り消されたと主張。Equiti側との交渉でも解決せず、異議申立てのメールも受け付けられなかったとしています。
利用者側は、事前に担当者と取引条件を確認していたとしており、利益が発生した後に違反と判断されたことに納得できないと主張しています。

2026年3月には、口座から892.41ドルが強制的に控除されたうえ、出金機能を一方的に停止されたとする申告もありました。理由として示されたのは「異常な取引行動」のみで、具体的にどの規約に違反したのかは示されなかったとしています。
利用者は、マスター口座に追随する通常のコピートレードを一般的な市場価格で行っていただけで、ボーナスや違反行為に当たる手法は使っていないと主張。
東南アジア地域担当の上級副社長Shehryar Lodiが控除された資金を返還すると明言していたにもかかわらず、その後対応がないとし、サポート・コンプライアンス部門の対応の遅さにも不満を示しています。問題が解決しない場合は、規制当局への申立ても検討しているとのことです。

金額が特に大きいのが、2026年5月に報告されたケースです。
利用者によると、2025年12月からEquitiで取引を開始し、2026年1月までに約3万7,000ドルの損失を計上。その後、5月にEAを使って取引を再開しました。
5月1~5日は同じEAを利用して損失が出ていたものの、出金申請は問題なく処理されたとしています。
状況が変わったとされるのが5月6日です。利用者は約2万ドルの口座資金からゴールドの買いポジションを積み上げ、最終的に約41万ドルの利益が発生したと説明しています。
しかし、出金を申請したところ取引が「規約違反」と判断され、投稿によれば利益が取り消され、最終的に返還されたのは元本のみでした。記事では、取り消された利益について37万ドル超としています。

出金だけでなく、取引価格そのものに疑問を呈する投稿もあります。
ある利用者はEquitiに累計1億1700万円超を入金し、現物ゴールドを取引していました。2023年12月4日の市場急騰時、保有していた3つのポジションが2186ドル台の価格で強制決済され、1日で100万円を超える損失が発生したと訴えています。
利用者は他社のゴールド価格などと比較し、当時の価格が2185ドル台まで到達していなかったとして、Equiti側に注文執行の詳細情報などを求めたものの、納得できる回答を得られなかったと主張しています。

2026年3月には、EquitiのIBとして活動していたという利用者からの投稿もありました。
ウェブポータル上では手数料残高が表示されているにもかかわらず、出金操作が機能しないというものです。
サポートチームに複数回メールを送ったが3日以上返信がなく、それまで窓口を担当していたビジネス開発・営業担当者Lodiからも連絡への応答がなかったと述べています。

出金遅延、口座凍結、サポート対応への違和感などは、実際に利用したユーザーの声から見えてくることがあります。
equitiに限らず、取引業者に関する体験談がある方は、WikiFXで口コミ・評価を投稿してください。あなたの声が、ほかの投資家の判断材料となり、新たな被害の防止につながります。
こうした事例を見る限り、Equitiは単に「出金が遅い」というだけでなく、利益が発生した後に取引規約違反を理由として資金を控除されたとする申告が複数存在する点は、利用前に確認しておきたい材料です。
equitiの場合、問題は単純に「ライセンスがあるか、ないか」ではありません。むしろ重要なのは「そのライセンスは、自分が契約する法人のライセンスなのか」という点です。equitiグループがFCAやCySECのライセンスを保有していても、自分の契約先がEquiti Brokerage (Seychelles) Limitedであれば、まず確認すべきなのはセーシェル法人の規制・契約条件です。
海外FX業者を利用する際は、ブランドイメージや「FCA規制」「最大1:2,000」「0.0pips~」といった目立つ情報だけでなく、契約法人、適用ライセンス、サービス対象地域、出金条件、禁止取引、利益取消に関する規定まで確認したうえで判断したいものです。
ブランド名ではなく、実際の契約先を見る。それが、equitiの安全性を判断するうえで最も重要なポイントと言えるでしょう。

※本記事は公開情報と利用者投稿を整理した注意喚起であり、特定事業者の違法行為や詐欺行為を認定するものではありません。また、投資助言や法律相談を目的とするものではありません。
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